補聴器の種類・カタチ

みなさん、こんにちは。

“とことん丁寧!”、神戸の補聴器専門店・須磨補聴器センターの店長「のごみん」です。

 

前回、「補聴器の選び方・買い方」のお話しの中で「補聴器の種類・カタチ」は、“装用者の聴力や好みに合わせて選べるように色々と用意されています”とお伝えしました。
今回は、その種類・カタチによるそれぞれの特徴をご紹介します。

 


 

補聴器は、どんな種類があるの?

 


補聴器の種類は、一般的に大きく分けると下記の3種類となります。

① 耳あな型(軽度~高度難聴 対応)耳のカタチに合わせて作るオーダーメイドが主流、聴力(聞こえ具合)や好みに合わせてサイズがある。

② 耳かけ型(軽度~重度難聴 対応)
スーパーパワータイプから目立ちにくい小型や付け心地と見た目を重視したRICタイプなど、聴力(聞こえ具合)や好みに合わせてサイズがある。

③ 箱型(軽度~重度難聴 対応)
箱型補聴器
ボックス型・ポケット型などとも呼ばれる(イヤホン付の携帯用ラジオに似たカタチ)

 


 

補聴器の種類・カタチによる特徴は?

 


① 耳あな型


● CIC タイプ
耳の型を取って、装用者に合わせてオーダーメイドで作成する、小型サイズの耳あな型補聴器です。

【 長所 】
 ・とにかく小さくて、耳の穴の奥に入るので目立たない。
 ・音を拾うマイクが、耳の中にあるので音質が自然。
 ・耳の型に合わせて作成するので、装用中の落下の心配が少ない。

【 短所 】
 ・耳の中に湿気がある方や、耳垢が柔らかい方は故障が起きやすい。

★ おすすめのポイント ★
  目立たず、知られず、小さい補聴器をお求めの方におすすめします。


● カナル タイプ
耳の型を取って、装用者に合わせてオーダーメイドで作成する、標準サイズの耳あな型補聴器です。

【 長所 】
 ・音を拾うマイクが、耳の中にあるので音質が自然。
 ・同じ耳穴型のCICタイプに比べて大きいため、取扱いが容易で電池寿命も長い。
 ・耳の型に合わせて作成するので、装用中の落下の心配が少ない。

【 短所 】
 ・耳の中に湿気がある方や、耳垢が柔らかい方は故障が起きやすい。

★ おすすめのポイント ★
  耳の中に入っているのでメガネやマスクをしても邪魔になりません。

 

 

② 耳かけ型


● RIC(RITE) タイプ
BTEタイプと同じ耳の後ろに乗せて使用するが、本体と音を出すスピーカーが分離しており、BTEタイプに比べ音質が良い。

【 長所 】
 ・穴の空いた特殊な耳栓を使うことができ、自声の響きやこもりを大きく軽減できる。
 ・耳に装用すると前からは細いワイヤーしか見えないため、かなり目立ちにくい。
 ・充電タイプも出てきている。

【 短所 】
 ・耳の中に湿気がある方や汗の多い人は故障が起きやすい。

★ おすすめのポイント ★
  自分の声や装用感など付けたときの違和感が非常に少ないので、補聴器が初めての方におすすめです。


● BTE
タイプ
耳の後ろに乗せてチューブを使って耳栓を耳に入れて使用します。マイクが耳の上につくので箱型より音質は自然です。

【 長所 】
 ・耳栓が既成品~オーダーまで選べ、補聴器本体以外に耳栓での工夫により音質チューニングが可能。
 ・カラーや形・大きさの種類が豊富で、聴力的にも幅広く対応(小型~スーパーパワー)できる。
 ・充電タイプも出てきている。

【 短所 】
 ・耳に乗せて使用するため、汗の多い人には故障が起きやすい。

★ おすすめのポイント ★
  大きさから取扱いが比較的容易であり、耳の中に機械が入らないため湿気や耳垢の影響を受けにくい。

 

 

③ 箱型

箱型補聴器ラジオのように本体からイヤホンコードがあり、耳栓を耳に挿入するタイプです。

【 長所 】
 ・本体が大きく操作がしやすい。
 ・電池は単3または単4を使う物がほとんどで、大きい電池を搭載するので電池の寿命は長い。
 ・比較的お手頃価格なものが多く、軽度から重度難聴までの種類がある。

【 短所 】
 ・コードが邪魔になる。
 ・ポケットに入れて使うことが多く、衣擦れの音を拾うことがある。

★ おすすめのポイント ★
  ベッドでの生活時間が長い人にとっては、非常に使いやすい補聴器です。

 


 

どの種類・カタチの補聴器を選べばいいの?

 


聴力やお耳の状態によってお奨めの種類・カタチは違ってきます。
自分の好みや要望を伝えながら、熟練の補聴器専門家と一緒に選ぶのが良いでしょう。

 

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