みなさん、こんにちは。
神戸のとことん丁寧な補聴器専門店、須磨補聴器センター店長の「のごみん」です。
2月に入りましたが、暖かかったり・寒かったり、お天気だったり・曇ったり・雨が降ったりと最近は変な天気が続いていますね。 今週末から、また少し気温が下がるようです。
今年の冬は、時間や日にちによる寒暖差が激しいので、体調を崩さないように気をつけてください。
ところで先日のことですが、補聴器を購入されてから月に1回お店へメンテナンスにご来店くださっているお客様より、“最近TVなどで「人工知能」や「AI」と言う言葉を良く聞くけれど、補聴器はそこらへんはどうなっているの?”というご質問をいただきました。
今日は、同じように疑問を持っている方もおられると思いますので、「人工知能(AI)と補聴器」について少しお話しをさせていただきます。
人工知能(AI)を搭載した補聴器はあるの?
私が調べた限りでは、世界で始めて人工知能(AI)という言葉が補聴器に使われたのは、2004年発売のオーティコン補聴器「シンクロ」が最初です。
“えっ!2004年、そんな早くから?...ぜんぜん知らなかった。”
と思われるかもしれませんが、その当時はまだ人工知能(AI)そのものも今のように広く知られておらず、人工知能(AI)搭載をうたっていたものオーティコン1社だけでしたので、あまり広く認知されなかったのだと思います。
では、現在ではどうでしょうか?
人工知能(AI)搭載の補聴器
① オーティコン「シンクロ~アルタ2(イニウムセンス)など」
2004年発売のシンクロから2015年発売のイニウムセンス・シリーズ(アルタ2プロ~リア2)まで人工知能(AI)を搭載しつづけるも、最新機種のオープン(Opn)には残念ながらカタログ・ホームページともに、人工知能(AI)の記載はない。
② ワイデックス「AI補聴器・イヴォーク(EVOKE)」
2018年9月に耳掛け型を先行販売、現在は耳穴型も含めたフルラインナップで販売中。
③ スターキー「AI補聴器・リビオ(Livio)AI」
製品の発表自体は、昨年の8月頃、日本での発売は今年2019年を予定しているとのこと。
人工知能(AI)を搭載すると何ができる?
では、補聴器に人工知能(AI)が搭載されると、どのようなことが実現可能になるのでしょう。
① 今までの人工知能(AI)搭載補聴器
2004年に発売された、世界初の人工知能(AI)搭載補聴器(オーティコン)には「周囲の音環境を分析し、ノイズ抑制や指向性など補聴器の機能を使って、瞬時に一番声が良く聞こえる組み合わせを選択する」選択型・AI(人工知能)機能が搭載されていました。
② 現在の人工知能(AI)搭載補聴器
2018年に発売された、ワイデックス「AI補聴器・イヴォーク(EVOKE)」では「スマートホン専用アプリや専用リモコンから、利用シーン毎にユーザー自らが補聴器を調整することで、自分好みの音に進化させることができ、そしてさらには自分好みに調整した音をGPSで場所を登録することで自動的に切り替えできる」学習&連携型・AI(人工知能)機能が搭載されました。
③ これからの人工知能(AI)搭載補聴器
今年、2019年に発売予定のスターキー「AI補聴器・リビオ(Livio)AI」には「AI(人工知能)制御による聴覚補助機能により、周囲の騒音が大きければそれを小さくするよう動作するほか、モバイルアプリのGPSとも連動して使用場所に応じたモード切替も自動、さらにはアマゾンのAIアシスタントAlexaとの連携機能やGoogleのPixel Budsと同様の言語翻訳機能まで搭載」これは、まさに未来のAI(人工知能)機能と言えるでしょう。
人工知能(AI)搭載の補聴器は増える?
私の予想は、“今後、ビックリするぐらい増える”です。
なぜかというと、長年補聴器メーカーに勤めていた私の経験から、どんなに優れた「最新の技術・機能」でも1社のメーカーだけで開発や販売をしている間は、なかなか世界的にも普及をしません。
しかし3社以上の世界的なメーカーが、その「技術・機能」の開発と販売に取り組むと、ビックリするぐらい普及することがあります。
ですから、今回の人工知能(AI)搭載の補聴器も、それに該当するのではないかと考えています。
ちなみに先日ご質問をいただいたお客様は、このような説明をいたしましたら「じゃあ、次に補聴器を新調するときには、人工知能(AI)搭載の補聴器だね!」と笑ってらっしゃいました。
須磨補聴器センターでは、自分にピッタリ合った補聴器を「購入前にご自宅でお試し」ができます。
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